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「子供が心配性すぎて心配」
そんなお母さんもいると思います
・お友達と持ち物が一緒じゃないと不安
・明日の持ち物がそろっているのか何度も確認する
・過度の恐怖心
など、お母さんも心配されているのではないでしょうか?
子供の心配性は「不安障害かも?」と言うことで、なぜ、子供がそういう状態になるのか調べてみました
子供の不安障害とは?
不安障害とは幼児期や青少年期に発症しやすいもっとも一般的な「精神、情緒、行動」に関する障害です
以前は神経症と言われることが多かったようです
一般的な症状は・・・
「激しい恐怖や過度の心配、または不安感」
これらの症状は長期にわたることもあり、子供の生活に障害を与えてしまいます。
早期治療を行えなかった場合は不登校を繰り返したり、学校になじめず中退したり、お友達と仲良くできなかったり、そんな自分の価値を低く評価してしまいます
その他にも学校やその他の活動の場での不適応、飲酒や薬物を使ってしまったり、成人後も不安障害を継続してしまったりという状況になってしまいます
※神経症とは以前はノイローゼとも呼ばれ、精神病と混同されることが多いようですが、神経症は心理的な要因によって生じる心身の機能障害の総称なので精神病とは異なるそうです
発症人数は?
子供と青少年(9~17歳)の100人中13人が何らかの不安障害を経験しており
女の子の方が男の子より発症率が高い
といわれています
それに、両親が不安障害を持っている場合、不安障害の発症率は通常よりも高いことがわかっています
不安障害になりやすい性格背景
不安障害の発症にはある程度、遺伝という要因もあるようですが、どちらかと言えば重要なのは性格です
・内向的で自己内省的
・小心、敏感、心配性、小さなことにくよくよしやすい
・完全主義、理想主義、負けず嫌い
などの特徴があり、弱気な要素と強気な要素を併せ持った性格で、強気な自分が弱気な自分を許せず、心の葛藤を引き起こしやすいタイプと言えます。
例えば
・責任感が強い ⇔ 自分の失敗や欠点が許せない
・忍耐強い ⇔ 物事にこだわり、融通が利かない
・よく気が付き、人にやさしい ⇔ 行動が消極的になり、相手の事を考えすぎて取越苦労をする
・向上心が強く、努力を惜しまず几帳面 ⇔ 完全主義に陥りやすい
という性格背景があります
欧米では何か困難にあった時に敏感に反応する傾向があり、自分の感情をコントロールできず、ストレスへの対処が下手とういう特徴があると言われており、その他には不安に陥りやすい、怒り、イライラ、抑うつ的になりやすい。恥ずかしい、冷やかしに敏感、劣等感を持ちやすい。衝動的、欲求が強い、怒りをコントロールしにくいという傾向があるといわれています。
※抑うつ的とは
なんとな~く「ゆううつ」と言うような気分の落ち込みや低下の事を抑うつ(よくうつ)気分と表現します。抑うつ気分の時には外見的には普通に見えるように生活もできる状態です
代表的な不安障害の種類
< 恐怖症(社会不安障害)>
日常的に経験する「大勢の前で話す「初対面の人だと緊張したり恥ずかしいと思う」こと、このような状況や行為からくる不安や緊張、身体の症状が日常の会話にまで支障をきたしてしまい、この状況や行為を避けたなり、その結果「学校や会社に行けない」という社会生活に支障が出てしまう
症状としては
・対人恐怖
・赤面恐怖
・外出恐怖
などの不安や緊張、身体的症状から人や社会への接触を避ける状態になってしまうことが多いようです
< パニック障害 >
恐怖症とは異なり、特定の状況に限定されないで不安が出現する症状をいいます
パニック障害とは不安発作とも言われ強い不安や恐怖と共に「動悸、頻脈、胸痛、吐き気、発汗、めまい、呼吸困難感」などの自律神経が突然現れ、その状態が数分~数十分続くことです
ほとんどの場合、病院に着いたころには症状はひとりでに消えてしまいます
< 強迫性障害 >
強迫観念とは「心に繰り返し浮かぶ不快な考えやイメージで、本人はそれが無意味であったり、過剰だということがわかっていてもそのイメージを消すことが出来ず、せきたてられてしまう」のが特徴です
例えは
・忘れ物や不潔に対する恐れ
・人や自分を傷つけてしまう恐れ
などが多くみられます
一般的には「何度も手洗いをする。忘れ物が無いか確認してしまう。鍵をかけたか何度も確かめる」という確認行為が代表的です
< 心的外傷後ストレス障害(PTSD) >
ストレスがが高まる経験をした後に発症することがあり、何らかの暴力を受けたり、見たりすることで発症すると言われています。
事件や事故などの惨事にあうことでも発症すると言われ、何度も強烈な記憶やフラッシュバックによって何度も反復して体験してしまいます
例えば
・両親の離婚
・転校
・いじめ など・・・
不安障害にはいろいろな症状がありますが共通しているのが「不安」です
私たち親が出来る事
・つらい気持ちや不安な気持ちを理解する
まずは本人の気持ちを理解し「気にしなければいい」「なんで、そんなばかばかしいことを考えるの?」ということは言わないようにしましょう
本人の悩んでいたこと、症状などの話を聞き、理解することが大事です
・休息をとる
長い休息ではなく、短い一週間程度の休息をとる。この時、病人として扱うのではなく普通の人として接するのが大事です
・少し、距離を置いて見守る
何とか症状を良くしようと思い「ああした方がいい、こうしたほうがいい」と助言しすぎて帰って子供にストレスを与えてしまうことになってしまいます。ある程度、本人の自主性に任せて、適度な距離感でバランスを取ることが重要です
・子供の精神保健の専門家に相談する
不安障害のある子供の治療、訓練の実績がある専門家を探すか、このような経験のある精神衛生の専門家と一緒に治療に取り組んできた内科医を探す
この「子供」の不安障害の治療実績という所はかなり重要だと思います
・専門書などで的確な情報を得る
図書館で専門書を読んだり市役所などのホームページに子育て相談などの案内があるので電話で問い合わせてみるのもおすすめです
・他の不安障害の子供をもつ家族と話す
不安障害の子供をもたない人にはなかなか相談できず悩んでしまう親御さんも多いと思います。症状は子供それぞれですが、同じ悩みを持つ方とお話することは親御さんにとっても有益なことだと思います
こちらも、市の児童相談、子育て相談などに問いあわせれば不安障害の持つ親御さんの団体やサークルなど教えてくれると思います。
私の娘が言葉の発達で引っ掛かった時にもそういう子供さんが集まるサークルを紹介してくれました
まとめ
子供の発達や障害は親にとってもとても気になることですよね
子供は繊細なので大人が「そんなことで?!」と思うようなことでも大きなストレスになってしまいます
普段から子供と会話をしたり、表情や体調の変化を気にしてちょっとした変化を感じ取ることが大切ですね。気にかかることがあれば、少し距離を置きつつ様子を伺い、親の手ではおえないようなら早いうちに専門家に助けを求めることも重要です
参考:森田療法より